この記事では新NISAの非課税枠について、注意点やよくある質問も含めて解説していきます。

新NISAの非課税枠ってなに?



投資金額に上限があるって
聞いたけど、いくらまで投資
できるの?



売却したら非課税枠は復活するって聞いたけど本当?



新NISAの非課税枠はこれからの時代、使わないと損する制度だよ!
新NISAは2024年から始まった新しい制度で、投資で得た利益が非課税になるのです。
年間360万円・生涯1,800万円の非課税枠で、税制優遇されながら資産運用できます。
2種類ある非課税枠を賢く活用するため、つみたて投資枠と成長投資枠、それぞれの特徴や注意点を見ていきましょう。



親子で一緒に学べるお金の話を発信するよしこが、わかりやすく解説していくよ!
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新NISAの非課税枠4つの特徴


ここでは、新NISAの非課税枠の特徴を解説します。
それぞれ見ていきましょう。
1. 非課税枠は2種類ある


新NISAの非課税枠は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類に分かれています。



2つの非課税枠の特徴をご覧ください!
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
非課税 保有期間 | 無期限 | |
制度が使える 期間 | 恒久化 | |
年間非課税 投資枠 | 120万円 | 240万円 |
生涯非課税 投資枠 | 1,800万円 (うち、成長投資枠は1,200万円) |
この2つの枠は、それぞれ投資できる商品や年間の投資上限額が異なります。
- つみたて投資枠
長期のつみたて投資に向いている枠 - 成長投資枠
より幅広い商品に投資できる枠
両方の枠を併用することも可能で、投資目的に応じて使い分けられます。
つみたて投資枠


つみたて投資枠では、投資未経験者や初心者が投資をはじめやすい設計となっています。
10年以上の長期間、コツコツつみたてる投資スタイルはとても相性が良いです。
つみたて投資枠 | |
年間非課税 投資枠 | 120万円 |
生涯非課税 投資枠 | 成長投資枠とあわせて 上限1,800万円 |
投資対象商品 | 金融庁が定めた条件を満たす 投資信託・ETF |
買い方 | つみたて投資のみ |
投資判断が必要ない
つみたて投資枠では、毎月一定額を長期間にわたってつみたてていくため、一度商品を選べば、それ以降、投資判断は必要ありません。
価格変動リスクを抑えられる
長期にわたってつみたて投資をすると、商品を購入した平均金額が下げられるため、価格変動によって損するリスクを抑えられます。
価格変動とは
投資商品の価格が上がったり下がったりすること
商品の安定性が高い
つみたて投資枠で投資できる商品は、金融庁の定めた厳しい基準を満たしている投資信託とETFのみです。
具体的には、資産運用の王道手法とされる「長期・分散・つみたて」に適した商品が対象です。



それぞれ説明するよ。
- 長期
10年以上投資することを前提として、
一度値下がりしても回復が期待できる - 分散
種類(株式・国債など)・地域(国内・海外)をわけて投資する - つみたて
毎月コツコツ少額ずつ買っていく



金融庁の定めた基準を満たしているなら、なんだか安心ね。



投資初心者は、つみたて投資枠を使って資産運用をはじめましょう。
成長投資枠


成長投資枠は、投資経験のある人に向いている投資方法です。
成長投資枠 | |
年間非課税 投資枠 | 240万円 |
生涯非課税 投資枠 | 上限1,200万円 |
投資対象商品 | 上場株式 (日本株・米国株など) ETF (上場投資信託) 投資信託 REIT (不動産投資信託) |
買い方 | つみたて投資 一括投資 |
投資判断が必要
成長投資枠では、数ある投資銘柄から自分で商品を選び、自分のタイミングで売買します。
世界情勢や国内外の出来事などが金融商品の値動きに影響を与えるため、情報収集が重要です。
ハイリスク・ハイリターン
価格が安いときに買って、値上がりしたときに売ることで利益が得られます。
価格の変動幅によっては、ハイリスク・ハイリターンな投資になる可能性もあります。
投資商品が多い
つみたて投資枠と比較して、投資商品が多いです。
投資できる商品は、以下の種類があります。
- 上場株式
日本株式・米国株など証券取引所で売買されている企業の株式 - ETF(上場投資信託)
株のように売買できる投資信託 - REIT(不動産投資信託)
ビルや商業施設など不動産に投資する商品 - 投資信託
投資家から集めたお金を、プロが株式や債券などに投資・運用する金融商品



投資判断が難しい投資初心者の人は、つみたて投資枠で資産
運用をはじめましょう!
2. 年間投資額に上限がある


新NISAの非課税枠では、年間に投資できる金額が決まっていて、その金額以上の投資はできません。
年間上限額は以下の通りです。
- つみたて投資枠:120万円
- 成長投資枠:240万円
つみたて投資枠と成長投資枠は、併用できるので、年間360万円まで投資が可能です。
3. 生涯非課税保有限度額がある


新NISAでは、一生涯で投資できる額が決まっています。
生涯非課税投資枠 | |
1,800万円 | 600万円 (つみたて投資枠 専用) |
1,200万円 (つみたて投資枠・ 成長投資枠) |
生涯非課税で保有できる限度額は以下の通りです。
- 成長投資枠:1,200万円
※残りの600万円はつみたて投資枠専用 - つみたて投資枠:1,800万円
4. 非課税枠は再利用できる


1,800万円の非課税保有限度額をすべて使い切った場合でも、売却した商品を買った金額分、翌年以降に非課税枠が戻ってきます。



生涯投資できる額は1,800万円だけど、売ることで再度投資ができるよ。
注意点
- 再利用できる額は1,800万円以内で、この金額以上に増えることはありません
- 売ったときの金額ではなく、買ったときの金額が再利用できる投資枠として戻ってきます
非課税枠の注意点やよくある質問を紹介


ここでは、新NISAの非課税枠についての注意点やよくある質問を紹介します。
注意点を知らないと思わぬ制限により投資計画が狂ってしまうこともあります。



新NISAのルールに理解を深めて、より効果的に活用していきましょう!
非課税枠の注意点


ここでは、新NISA非課税枠の注意点を3つ紹介します。
新NISAでは、2つの投資枠によって投資できる金額が決まっています。
計画通りに資産形成できなくなってしまう可能性があるので、以下でしっかり確認しましょう。
1. つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で利用することはできない
つみたて投資枠と成長投資枠は、別々の金融機関で利用することはできません。
NISA口座は、1人につき1つの金融機関でしか開設できない制度です。
NISA口座の金融機関を変更したい場合は、以下の手続きが必要になります。
- 現在の金融機関でのNISA口座の解約手続き
- 変更先の金融機関での口座開設手続き



NISAの口座変更は1年に1回しかできないよ。



その年にNISA口座を使っている場合は、金融機関の変更は翌年以降になります。
- 新NISAでは、つみたて投資枠も成長投資枠も、同じ金融機関で利用する必要があります。
2. 非課税枠の再利用はできるが、プラスで投資はできない
新NISAでは、非課税枠を再利用できますが、つみたて投資枠240万円・成長投資枠120万円を超えての投資はできません。
保有する商品を売った場合、買った金額分の枠が翌年以降に再利用できます。



再利用できるのは、売却金額ではなくて、買った金額です。
- 年間投資上限額に、売却して得た利益分(売却金額ー買った金額)をプラスして投資はできないので注意しましょう。
3. 余った年間投資枠は持ち越せない
新NISAでは、未使用分の非課税枠は翌年に繰り越せません。
年間に非課税で投資できる上限額は、つみたて投資枠240万円・成長投資枠120万円です。
例えば
つみたて投資枠の場合、
50万円分の枠が未使用だったとしても、翌年の年間投資枠は240万円です。



未使用分をプラスして240万円+50万円=290万円にはならないんだね!
- その年にどれだけ投資枠を使ったかに関係なく、年が変わると年間の非課税投資枠はリセットされます。
非課税枠に関するよくある質問


ここでは、非課税枠に関するよくある質問を紹介します。
- それぞれの枠だけ(つみたて投資枠だけ、成長投資枠だけ)で、非課税保有限度額(1,800万円)を使えますか?
-
つみたて投資枠だけで、非課税保有限度額は1,800万円を使い切ることは可能です。
成長投資枠の非課税保有限度額は1,200万円になります。
600万円はつみたて投資枠でしか使えないよ。
- 非課税期間の途中で売却できますか?
-
いつでも売却可能です。
新NISAの非課税期間は無期限だよ♪
- つみたて投資枠対象商品を成長投資枠で購入することはできますか?
-
成長投資枠内でも、つみたて投資枠にあるETFや投資信託は購入可能です。
成長投資枠は、つみたて投資枠より投資できる幅が広いです!
- 保有商品が値上がりして1,800万円を超えたら、売却しないといけないですか?
-
非課税保有限度額は、買った金額の合計で計算されるため、売却する必要はありません。
2つの投資枠を理解して、自分にあった投資をしよう!
新NISAの非課税枠|まとめ


この記事では新NISAの非課税枠について、解説しました。
最後にもう一度、確認しましょう。
非課税枠にはつみたて投資枠(年間投資上限額:240万円)と、成長投資枠(年間投資上限額:120万円)があります。
生涯非課税で使える1,800万円の上限額以上を購入したときは、NISA口座以外の税金がかかる口座に移されるのです。
保有している商品を売れば、翌年には買った金額分が再利用できます。



非課税枠を上手に活用すると、将来に向けてコツコツと資産形成できますよ。
新NISAを活用して非課税で賢く資産形成するには、口座開設から!
これから口座開設をしたい人はこちらの記事を参考にしてください。



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