この記事では、株式投資と投資信託の違いと、新NISAで購入できる商品を紹介します。

株式投資と投資信託の違いが
よくわからないよ。



新NISAで買える商品ってなにがあるのかな?
投資に興味はあるけれど、専門用語が多かったり自分では判断するのが難しそうだと感じたりする人も多いのではないでしょうか。



わかりやすく解説していきます!
株式投資と投資信託は、資産運用の代表的な方法ですが、仕組み・リスク・必要な知識などに大きな違いがあります。
個別企業の株式を直接購入する株式投資に対し、投資信託は専門家が複数の銘柄を組み合わせて運用する金融商品です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、投資経験や資金、目的によって一人ひとり最適な選択肢は変わってきます。



投資初心者さんは、新NISAで
投資信託を始めるといいですよ!
株式投資と投資信託の違い


新NISAを始めるにあたり「どの金融商品を購入したら良いか」と迷っている方が多いと感じます。
よく耳にする株式投資と投資信託の違いがわからないと、自分に合った商品を
選ぶのが難しくなってしまいます。
株式投資と投資信託は、どちらも資産運用の方法ですが、リスクやリターン、運用の手間などに違いがあります。



投資の基本的な評価軸である「安全性・収益性・流動性」の視点も踏まえて紹介します。
- 株式投資は、自分で判断や管理が必要ですが、大きなリターンも狙える投資方法です。
- 投資信託は、プロに運用を任せることができ、少額から分散投資ができる初心者向けの方法です。
そのほかの代表的な違いも、表にまとめました。
株式投資と投資信託の違い
項目 | 株式投資 | 投資信託 |
---|---|---|
運用方法 | 自分で企業を選んで投資する。 売買タイミングも自分で判断。 | 投資家からお金を集めて、 専門家が運用する。 |
投資先 | 企業毎に投資する。 集中投資 | ファンドを通して、 複数の株や債券などに投資する。 分散投資 |
最低投資額 | 数万円〜数十万円以上が一般的。 (企業による) | 100円からスタートできる 商品も多い。 |
安全性 | 集中投資になりやすく、 値動きに幅があるため リスクも高め。 | 複数資産に分散されるため、 リスクを抑えやすい。 |
収益性 | 高リターンを狙える 可能性がある。 | 安定した収益を目指す設計が多い。 |
流動性 | 市場が開いていれば リアルタイムで売買できる。 | 売却は1日1回の基準価額で、 即時ではないことも。 |



運用方法・最低投資額・安全性など、意外と大きな違いがあるんだね!
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
株式投資とは?





投資の勉強をしながら、自分で試行錯誤して取り組める人が
株式投資に向いています!
企業の現在や将来に投資し、その成長によって運用成果を得るのが株式投資です。
株式を購入すると、その企業の業績が向上すれば株価が上昇し、このタイミングで売却すると利益を得られます。
また企業が利益を出したときには、配当金を受け取ることも可能です。
一方で、企業の業績が悪化すれば株価が下落し、損失を被るリスクもあります。
株式市場で取引をするため、市場が開いている時間帯であれば株価を見ながらリアルタイムで売買可能です。
企業の財務状況や将来性を分析し、自分の判断で投資先を決めます。
そのため、企業分析のスキルや市場の動向を読む力が必要となってくるのです。



投資する株式によっては、企業が破綻し、株式が無価値になる可能性もあります。



ただし、値上がり益を狙った短期的な売買などでは、収益性が高くなることもあります。
- 値上がり益(キャピタルゲイン)
購入した株式の値上がりによって
売買益が得られる。 - 配当金(インカムゲイン)
会社が得た利益を株主に還元する
配当金が受け取れる。 - 株主優待
会社の製品やサービスの提供を
受けられる。
- 価格変動リスク
購入した株式の価格が値下がりする
可能性がある。 - 信用リスク
投資した会社が経営破綻する可能性がある。



投資判断の責任はすべて投資家自身にあり、成功も失敗も自己責任となります。
投資信託とは?





少額から低いリスクで投資を始めたい人に向いているのが、
投資信託です!
多くの投資家から集めたお金でお金のプロが投資・運用し、その成果を投資家に還元する投資信託。
これにより、個人では難しい分散投資が少額から可能となります。
運用成果は投資額に応じて投資家に分配される仕組みです。



投資信託はさまざまな資産に
分散して投資するため、株式
よりリスクは低いといえます。



一方で、比較的緩やかな値動きとなるため、収益性は株式よりも低いといわれています。
- 資産運用の専門家が運用を代行してくれる。
- 100円という少額から始められる。
- 分散投資でリスクを軽減できる。
- 価格変動リスク
投資信託に組み入れられている株式や債券などの価格が値下がりする可能性がある。 - 為替変動リスク
円高や円安といった為替レートの変動によって基準価額がマイナスになる可能性がある。 - 信用リスク
国や会社が業績不振により、利子や償還金を支払えなくなったり、破綻したりする可能性がある。



証券会社によって異なりますが、購入時手数料や信託報酬などの手数料がかかります。
株式投資と投資信託には、それぞれの魅力やリスクがあります。
実際に新NISAでどんな商品が買えるのかも気になるところです。
株式投資と投資信託にはそれぞれの特徴やリスクがありますが、どちらか一方に絞る必要はありません。
- 大きなリターンを狙いたい部分は株式
- 安定してつみたてたい部分は投資信託
といったように、目的に応じてバランスよく組み合わせるのも1つの方法です。



自分の投資スタイルや目標に合わせて、上手に使い分けていきましょう◎
新NISAで購入できる商品紹介


新NISAは2024年から始まった新しい少額投資非課税制度で、株式投資と投資信託の両方に活用できます。
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあり、購入できる種類が分かれています。
それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に合った商品が選びやすくなります◎
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
年間投資 上限額 | 120万円 | 240万円 |
向いている人 | コツコツと長期に つみたてる人 | 株式や投資信託など、 幅広い商品から自分で 選んで運用したい人 |
投資対象商品 | 国の基準を満たす 投資信託 ETF | 国内外の 上場株式 国内外の 投資信託 ETF REITも一部対象 |



実際にどのような商品があるのか、見ていきましょう!
株式投資の新NISAで購入できる商品紹介


成長投資枠では、国内株式はもちろん、米国株式などの外国株式も購入可能です。
新NISAで購入できる株式の一例として、以下のような銘柄があります。※2025年6月現在
国内の株式銘柄
- NTT
- ソフトバンク
- 三菱商事
- トヨタ自動車
- 任天堂 など



よく知っている会社の名前が
たくさんあるんだね!
証券会社のランキングや特集ページから個別銘柄について調べることができます。





画像をタップすると、サイトにアクセスできますよ!
具体的な銘柄も紹介していきます。
※紹介している銘柄は一例であり、
購入を推奨するものではありません。
今回は楽天証券の成長投資枠ランキングに入っている3つの銘柄を紹介します!
NTT(日本電信電話)
企業名 | 日本電信電話 |
企業コード | 9432 |
参考株価 | 153円 |



身近にあるNTTの株も、新NISAで購入できるんだね!
2023年に株式分割を行い、1株あたりの価格が大きく下がったことで、初心者でも購入しやすくなった銘柄のひとつです。
株式分割とは
1株をいくつかに分割して、発行済み株式の総数を増やすこと。
最低投資金額が下がるため、新たに投資を始めやすくなります。



はじめて株を買う人が選ぶ
「デビュー株」としても知られています。
ソフトバンク
企業名 | ソフトバンク |
企業コード | 9434 |
参考株価 | 218円 |



「ソフトバンク」と聞けば、
すぐイメージできる有名企業だね!
通信業界で身近な存在の企業であり、2024年10月には1株を10株に分割すると発表して話題になりました。



1株あたりの価格が下がったことで、少ない金額でも投資しやすくなっています。
三菱商事
企業名 | 三菱商事 |
企業コード | 8058 |
参考株価 | 2,867円 |



三菱グループの中でも、
特に有名な総合商社!
エネルギー・食品・機械・化学など、世界中で幅広いビジネスを展開している安定感のある企業です。



個別株を購入するときは、自分の
よく知っている企業の株を買うのも
一つの選択肢です。
投資信託の新NISAで購入できる商品紹介


つみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たす投資信託のみが対象です。
販売手数料が無料・信託報酬が一定水準以下などの条件を満たす約280本の商品から選べます。
主にインデックスファンドが中心で、全世界株式や米国株式、日本株式などに投資する商品が揃っています。
成長投資枠では、つみたて投資枠の対象商品に加えて、アクティブファンドやREIT(不動産投資信託)なども購入可能です。
ただし、毎月分配型の投資信託や信託期間20年未満の商品は対象外となります。
インデックスファンドとは
日経平均株価やS&P500など、市場全体の動きを示す指数(インデックス)に連動することを目指す投資信託のこと。
アクティブファンドとは
市場の平均(特定の指数)を上回るリターンを目指す投資信託のこと。
REIT(不動産投資信託)とは
多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設など複数の不動産を購入します。
そこから得られる賃料収入や売買益を投資家に分配する金融商品です。
次に新NISAで購入できる投資信託の中から、ランキングでもよく選ばれている代表的な商品を2つ紹介します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
この1本で世界中の株式にバランスよく投資できる投資信託です。



先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の株式市場をカバーしています!
世界経済を牽引する主要国に投資しているため、世界全体の経済の波に乗ることが期待できます。
将来的に世界経済が成長すれば、オルカンを保有している投資家も利益を得られる仕組みです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
アメリカを代表する優良企業500社の株価を基に算出されているS&P500に投資できる金融商品です。
AppleやAmazonなど、アメリカ経済を牽引する企業にまとめて投資したい方に人気の商品です。



米国の有名企業が成長すれば、資産も増えていく投資信託です!
新NISAで株式や投資信託を購入することで、投資で得た利益が非課税になるという大きなメリットがあります。



商品選びと制度の活用が資産形成には、とても大切です◎
新NISAの非課税メリットを活かすためには、まず証券口座を開設する必要があります。
新NISAの口座開設方法については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。


株式投資と投資信託の違いまとめ


この記事では、株式投資と投資信託の違いと、新NISAで購入できる商品について紹介しました。
株式投資と投資信託は、どちらも資産運用の方法ですが、リスクやリターン、運用の手間などに違いがあります。
株式投資と投資信託の違い
項目 | 株式投資 | 投資信託 |
---|---|---|
運用方法 | 自分で企業を選んで投資する。 売買タイミングも自分で判断。 | 投資家からお金を集めて、 専門家が運用する。 |
投資先 | 企業毎に投資する。 集中投資 | ファンドを通して、 複数の株や債券などに投資する。 分散投資 |
最低投資額 | 数万円〜数十万円以上が一般的。 (企業による) | 100円からスタートできる 商品も多い。 |
安全性 | 集中投資になりやすく、 値動きに幅があるため リスクも高め。 | 複数資産に分散されるため、 リスクを抑えやすい。 |
収益性 | 高リターンを狙える 可能性がある。 | 安定した収益を目指す設計が多い。 |
流動性 | 市場が開いていれば リアルタイムで売買できる。 | 売却は1日1回の基準価額で、 即時ではないことも。 |
自分のライフスタイルや性格に合わせて、どのような資産運用が自分に合っているかを考えることが大切です。
株式投資と投資信託の新NISAで購入できる商品もご紹介しました。
株式と投資信託、それぞれの特徴や新NISAでの購入方法がわかってくると、「どの商品を、どちらの枠で買えばいいんだろう?」と迷うかもしれません。



そんなときは、新NISAの2つの枠の違いを整理しておくことが大切です◎
つみたて投資枠と成長投資枠について、こちらの記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。

