この記事では、投資信託の基本から、新NISAで購入できる種類まで解説します。

投資信託ってどんな商品なの?



どんな仕組みなのか、
よくわからないよ。



投資信託について、
わかりやすく解説します!
投資信託とは、投資家から集めた資金を投資のプロが投資・運用する金融商品です。
少額から始められ、プロに運用を任せられるため、投資初心者にも人気があります。
新NISAでも投資信託を購入でき、非課税で資産形成ができます。
新NISAのつみたて投資枠では、金融庁が定めた一定の基準を満たした商品のみが購入可能です。
そのため、安定した運用ができるよう、リスクの高い商品は除外されています。
成長投資枠では、つみたて投資枠で購入できる商品から、ハイリスク・ハイリターンの商品まで、幅広い投資が可能です。
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投資信託とは?


ここでは投資信託とは何かを説明します。
投資信託とは?
投資家から集めた資金を投資の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
その運用によって得られた成果が、投資額に応じて投資家に分配されます。



投資信託は「ファンド」と呼ばれることもあります!
一つの投資信託には多くの金融商品が組み込まれており、個人では難しい分散投資が可能です。
- 国内外の株式
- 国内外の債券
- 国内外の不動産投資信託(REIT)
- コモディティ など
さまざまな金融商品や銘柄に分散投資することで、値動きのリスクを抑えつつ、安定した運用を目指せるのが特徴です。



1人で多くの商品を買うのは大変だから、すごくありがたいね!



運用のプロに任せることで、専門的な投資知識がなくても資産運用できます!
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
投資信託の仕組み
投資信託の仕組みについて説明します。
投資信託の販売・運用に関わっているのは、運用会社・販売会社・信託銀行の3者です。
それぞれの役割を理解しておくことで、投資信託の仕組みがよく理解できます。



順番に見ていきましょう!
運用会社
投資信託の運用会社とは、投資信託の商品を作る会社です。
投資のプロが投資地域・金融商品・投資の方針を決め、売買の指示を出します。
販売会社
販売会社とは、証券会社・銀行・郵便局など、投資信託を販売する会社のことです。
信託銀行
信託銀行は、投資家から集めたお金を管理・保管する機関です。



簡単に流れをまとめてみました。
- 運用会社がどんな投資信託を作るか考え、商品設計する
- 販売会社を通じて、投資家が投資信託を購入する
- 投資家から集めたお金は、信託銀行で管理・保管される
- 運用会社が信託銀行に、どの商品を購入するか指示する
- 信託銀行は、運用会社から指示された株式や債券などの商品を売買します
- 運用で得られた利益は、投資家の投資額に応じて分配される
投資信託で集めたお金は信託銀行が管理し、銀行や運用会社の資金とは分けて保管されています。
お金を保管・管理している信託銀行は、投資信託運用会社の指示なしに、金融商品の売買はできません。



投資信託は、運用や管理の仕組みは法的にも整備されていて安心です!
投資信託の注意点


ここでは、投資信託の3つの注意点を紹介します。
1.元本保証されていない
投資信託はさまざまな商品を少しずつ組み入れられていて、リスクが比較的低い金融商品です。
ですが、元本保証はされません!
たとえば
基準価額は、国内外の株式や債券など、組み入れている商品の値動きに連動して変動します。
基準価格の変動によって、元本割れのリスクもあります。



基準価額とは、投資信託の値段のことだよ!
投資信託のリスクは主に、価格変動リスク・為替変動リスク・信用リスクの3つです。
- 価格変動リスク
投資信託に組み入れられている商品(株式や債券)の価格が変動するリスク - 為替リスク
為替相場の変動により、保有する外貨建て資産の円の評価額(価値)が変動するリスク - 信用リスク
投資先の企業や国が、債務(借金や利息)を返せなくなる可能性に伴うリスク
投資信託は長期保有することで価格変動を抑えられるため、長期的に見れば低リスクの金融商品と言えます。



投資にはリスクとリターンが
必ずあります。
2.手数料がかかる


投資信託は、購入・運用・売却のときに、それぞれ手数料がかかります。
支払うタイミング | 相場 | |
---|---|---|
購入時 手数料 | 購入時 | 1.0%~3.0% |
信託報酬 | 管理・運用している 期間毎日 | 年率0.2~2.5% (日割) |
信託財産 留保額 | 売却時 | 基準価額の 0.1%~0.3% |
販売手数料
投資信託を購入する際に販売会社(証券会社・銀行・郵便局など)に支払う手数料です。
相場は、預入額の1.0%~3.0%ほどになります。
信託報酬
購入した投資信託の管理・運用に対して投資信託運用会社に支払う手数料です。
純資産総額に対して、年率0.2~2.5%が一般的な手数料になります。



信託報酬は、運用期間中は
ずっとかかり続ける手数料です。
信託財産留保額
投資信託を売却する際にかかる手数料です。
解約代金から、基準価額の0.1%~0.3%程度が差し引かれて換金されます。
3.分配金が多ければ良いとは限らない
投資信託では、分配金の多い投資信託が必ずしも良いとは限りません。



分配金が多い投資信託は、元本を取り崩している可能性があります。
その場合、基準価額が下がり、資産が思うように増えないことがあるため、注意が必要です。



ポンジスキームと呼ばれる詐欺もあり、極端に高い分配金には注意が必要です!
一方で、分配金を出さない投資信託も存在します。
この商品は運用益を再度投資に回すことで複利効果が働き、資産を効率よく増やすことを目的としています。
複利効果とは
運用益を分配せず再投資すると、投資に回す額が多くなり、利益が利益を産んでどんどん資産が増えていく仕組み
新NISAでは、多くの方が投資信託を活用し、複利効果を生かして資産形成を行っています。
詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。


新NISAで買える種類を紹介


新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠で買える種類を紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
1.つみたて投資枠・成長投資枠で買える投資信託
新NISAで購入できる投資信託を紹介します。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|
金融庁が定める一定の条件を満たした 投資信託 インデックス ファンド バランス型ファンドなど | 幅広い投資信託 インデックス ファンド バランス型ファンド アクティブファンド テーマ型ファンド など |
つみたて投資枠ではETF、成長投資枠では国内外の株式や債券なども購入可能ですが、ここでは投資信託に絞って紹介します。
つみたて投資枠
つみたて投資枠で買える商品は、金融庁が定める一定の条件を満たした投資信託・ETFが対象です。
つみたて投資枠 |
---|
金融庁が定める一定の条件を満たした 投資信託 インデックスファンド バランス型ファンドなど |



金融庁が認めている商品なら安心ですね!
つみたて投資枠で投資できる商品は以下の特徴があります。
- 長期・積立・分散投資に適している
王道とされている投資手法
リスクを抑えて資産形成しやすい商品を厳選 - 毎月分配型でない
毎月分配型ファンドには、健全とは言えない商品もあるため - 販売手数料は0%
ノーロードと言われる販売手数料が無料の商品 - 信託報酬が低い
保有している期間、かかり続ける手数料が低水準の商品
上記の条件を満たす商品は、インデックス運用を行う投資信託が中心となります。
- インデックスファンド
日経平均株価やS&P500など、特定の指数に連動する投資信託のこと - バランス型ファンド
株式・債券・REITなど、複数の資産を組み合わせて運用する投資信託のこと
成長投資枠
成長投資枠では、つみたて投資枠で投資できる商品に加え、よりリスクの高い商品にも投資できます。
成長投資枠 |
---|
幅広い投資信託 インデックスファンド バランス型ファンド アクティブファンド テーマ型ファンドなど |
成長投資枠で投資できる商品は以下の特徴があります。
- 手数料の制限がない
商品によって購入・保有・解約手数料が大きく異なる
成長投資枠で投資できる投資信託はこちらです。
- アクティブファンド
インデックスファンドを上回る成果を
目指す投資信託のこと - テーマ型ファンド
AI・宇宙・再生可能エネルギーなど、
特定テーマに投資する投資信託のこと



成長投資枠の投資信託は、
投資判断が難しそうだね。



投資初心者は、つみたて投資枠から始めるのがおすすめだよ!
2.選ぶときのポイント


投資初心者におすすめのつみたて投資枠で、投資信託を選ぶポイントはこの2つです。
1.手数料を確認する



投資信託は、できるだけ手数料が安い商品を選びましょう。



1回では安い金額でも、10年20年と投資をすると無視できない
金額になります。
運用益が出ている場合でも、手数料が利益を上回る場合があります。
手数料は運用成績に直接影響するので、できる限り抑えることが重要です。
確認すべき手数料
- 購入時手数料はあるか
- 信託報酬の割合
- 売却時にかかる信託財産留保額はあるか
信託報酬は投資信託を保有している期間、ずっと払い続ける手数料です。
長く運用するほど積み重なるので、なるべく信託報酬が低い商品を選ぶことがポイントです。
つみたて投資枠で購入できる投資信託は手数料の低い商品に限定されているため、大きな失敗を避けやすくなっています。
2.商品を理解して選ぶ
投資信託を選ぶときには、商品を理解することが重要になります。
理解するために見るべきポイントはこの2つです。
- ファンドの残高が大きいものを選ぶ
- 過去の運用実績を確認する
1.ファンドの残高が大きいものを選ぶ
ファンドの残高とは、純資産総額と言われるもので、ファンドが保有している資産の時価評価額のことです。
純資産総額が大きいファンドは多くの投資家が投資しており、運用にかかるコストを抑えられる傾向があります。



規模にかかわらず、かかるコストは変わらないからです!
純資産総額が小さいファンドを選ぶと、運用できなくなり途中で打ち切りになる可能性があります。



ファンドの規模の大きいものを選ぶと、リスク軽減にもつながります。
2.過去の運用実績を確認する
投資信託の運用実績をみて、どのくらいの価格の推移があるか確認しましょう。
その際、値動きが大きい投資信託は避けるようにしましょう。
値動きの幅が大きいほど結果が予測しづらく、リスクの高くなる傾向があります。
価格変動が小さい投資信託の方が、安心して運用できます。



純資産総額や運用実績はどこで確認できますか?



純資産総額や運用実績は、次報告書(マンスリーレポート)で確認します。



次報告書(マンスリーレポート)はどこで入手できるの?



投資信託の運用会社や販売会社のホームページで確認できます。
投資信託とは|まとめ


本記事では、投資信託とは何かという基本から注意点、新NISAで買える種類まで説明しました。



最後にもう一度、復習しましょう。
投資信託とは投資のプロが投資商品を選び、投資・運用する商品です。
少額から始められ、プロに運用を任せられるため、投資初心者でも始めやすいのが特徴です。



投資信託なら1つの商品に投資するだけで、分散投資ができます。



個人で一度に多くの商品を購入するのは難しいため、投資信託はとても便利です。
投資信託の仕組みは、運用会社・販売会社・信託銀行の3者で成り立ち、投資家の資金は信託銀行で安全に管理されています。
ただし、元本保証はなく、購入時手数料や信託報酬などのコストがかかる点には注意が必要です。
投資信託を始めるなら、投資利益に対して税金のかからない新NISAがおすすめです。
新NISAについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

