この記事では、家計簿を使って月の収支を把握し、投資に回せる金額を見つける方法について解説します。

投資を始めたいけど、貯金とNISAどちらを優先したらいいの?



シミュレーションで見れば分かりやすいのかな?



家計簿を活用すれば、最適な投資金額を見つけられますよ。
投資を始めるとき、最初に迷うのは「つみたてNISAと貯金は、どちらを優先すべきか」という点です。
特に、投資に回せる金額がはっきりしていないと判断が難しくなります。



そこで役立つのが「家計簿」です◎
収支を整理することで、貯金と投資のバランスを具体的に考えられるようになります。
さらにシミュレーションを活用すれば、「いくら投資に回すのが最適か」イメージしやすくなるはずです。



詳しく解説していきます!
家計簿で月の収支を把握する方法


投資に回せるお金を見つけるためには、最初に家計簿で月の収支を把握するのが大切です。
収入と支出の流れを数字で確認できれば、余剰資金がどれくらいあるのかをはっきりと明確にできます。
余剰資金(よじょうしきん)とは?
当面使う予定がなく、万が一目減りしても生活に支障が出ないお金のこと。
余裕資金(よゆうしきん)と呼ばれることもあります。
家計簿アプリを活用して効率化する


銀行口座やクレジットカードと連携できる家計簿アプリが多く登場しています。



そういったツールを利用して、習慣化の手助けとして活用するのもおすすめです。



自動で記録してくれるため、手間をかけずに続けられる点が大きなメリットです。
レシート撮影による入力やグラフ化機能もあり、家計の状況を直感的に確認できます。
家計簿アプリのおすすめ一例です。
アプリ名 | 特徴 |
シンプル家計簿 MoneyNote | 誰でも簡単に使えるシンプルな家計簿アプリ。 手入力のみで銀行連携などはないが、シンプルな分長く続けやすい。 銀行連携可能なアプリと併用するのもおすすめ。 |
マネーツリー | AIが分析してくれるお金管理アプリ。 無料版でも広告なし。 |
マネーフォワード ME | 家計簿の自動作成・レシート撮影機能・金融機関の口座登録など、多くの機能が無料で利用可能。 |
OsidOri(オシドリ) | 夫婦で共有ができるお金管理アプリ。 個人のページもあるので管理しやすい。 |
Zaim | 銀行口座やクレジットカードと連携でき、簡単に家計管理ができる。 |



レシートを毎回入力しなくてもいいなら、続けられそう!



アプリなら、三日坊主にならずに済みそうだね。



「手間を減らす」のが継続のポイントです。
とはいえ、「書く家計簿」の方が、好みの場合もあるかもしれません。
まずは無料アプリから試してみて、自分が続けられそうなものを探してみましょう。
固定費と変動費を分けて記録する


家計簿をつけるときは、まず支出を「固定費」と「変動費」に分けましょう。
- 固定費
家賃や光熱費、通信費など毎月ほぼ一定のもの - 変動費
食費や交際費、娯楽費など月によって増減するもの
分けて記録することで、どの支出が削減できるかが分かりやすくなります。



家賃とかスマホ代は毎月同じだけど、食費は月によってバラバラなんだね。



まずは固定費と変動費に分ければ、改善点が見つけやすいってことか!



そうです。支出を分けて把握すると、節約の優先順位をつけやすくなります。
余剰資金を確認する


収入と支出を整理したら、手取り収入から合計支出を引いて残ったお金を確認しましょう。
ここで残ったお金こそが、投資や貯金に回せるベースになります。



このように生活費を差し引いたあと、自由に使えるお金のことを
「余剰資金(よじょうしきん)」と呼びます。
「なんとなく残っている」ではなく、数字で把握することが次のステップにつながるのです。



収入から支出を引いた残りが余剰資金なんだね。



投資や貯金に使える金額がはっきりするね。



投資と貯金のバランスを考えるためには、まず今の状況をきちんと把握することが大切です。現状を見える形にして、数字で具体的に管理していくことが、第一歩になります。
投資に回せる金額の見つけ方


家計簿で収支を把握したら、投資に回せる金額を考えましょう。
ポイントは「貯金と投資をどちらか一方にする」のではなく、バランスを取りながら両立させることです。
生活防衛資金を意識する


理想を言えば、普段必要な生活費の3〜6か月分は貯金として確保しておくのが安心です。
生活防衛資金は急な出費や収入減に備える役割を持ち、安心して投資を続けるための土台になります。
ただ、生活防衛資金は大切ですが、「十分に貯まるまで投資を待つ」と考えてなかなか投資を始められない人も少なくありません。
そのため、防衛資金を確保しつつ、同時に少額から投資を始める方が現実的です。



少しずつ貯金しながら投資も始めれば、続けやすそう!



全部貯まるまで待っていたら何年もかかるもんね。



両方をバランスよく進めることで、安心しながら資産形成ができます。
少額から投資を始めてみる


固定費・変動費・貯蓄と振り分けてみて、「投資できる金額が残らない…」そのように感じた方もいるかもしれません。
しかし、つみたてNISAなら月100円から始められるため、わずかな金額でも投資を始められます。
小さな金額でも投資を続けると、投資の習慣や感覚を養えます。
「大きな金額を用意してから」と考えるより、まずは少額でも早くスタートするのが大切です。



小さい金額でもいいなら、すぐにできそう!



先に慣れておけば、後から金額を増やすのも安心だね。



少額投資を習慣化しておけば、将来まとまった資金を投じるときにも迷わず行動できます。
つみたてNISAを始める際に、どの証券会社を選べばよいか迷うこともあるでしょう。
どちらも投資信託の取り扱い数が多く、スマホアプリで管理しやすいのが特徴です。
楽天証券なら楽天ポイントを使って投資ができ、SBI証券はPontaポイントやVポイントが利用できます。
普段の生活で貯めたポイントを投資に活用できるので、自分の生活圏にあった会社がおすすめです。



しっかり確認して決めたいなら、この記事を参考にしてください。


シミュレーションで未来をイメージする


貯金だけの場合と、投資と並行した場合を比べると、将来の資産額に大きな差が出ます。
シミュレーションを使えば、自分に合った投資と貯金のバランスをイメージしやすくなります。
例えば、月5,000円を20年間つみたて投資すると、積立総額は120万円になります。
利回り5%で運用した場合、複利効果によって約200万円まで増え、長期投資のメリットを体感できる例です。



そんなに違いが出るなら、投資をやらないともったいないね!



貯金と投資を同時に進めた方が効率的なんだ!



シミュレーションで未来を可視化すれば、モチベーションを保ちながら続けられます。
貯金と投資のバランスは家計簿から導き出せる!まとめ


この記事では、家計簿を使って月の収支を把握し、投資に回せる金額を見つける方法について解説しました。
家計簿をつけることで、収入と支出を整理し、余剰資金を数字で確認できます。
そのうえで「生活防衛資金を貯めながら、少額から投資を始める」のが現実的です。
つみたてNISAなら少額でも始めやすく、貯金と投資を同時に進めることで投資感覚も養われます。
- 家計簿で収支を「固定費」と「変動費」に分けて整理する
- 余剰資金を数字で把握して、投資と貯金のバランスを決める
- 生活防衛資金を意識しつつ、少額投資を並行して始める
- 未来の資産形成をイメージする



貯金と投資、どっちかを選ぶんじゃなくて、両方を少しずつやればいいんだね。



シミュレーションを見たら、少額投資でも効果が大きいって分かったよ!



無理のない範囲で投資を取り入れることが、長く続ける秘訣です。
投資は「大きなお金を貯めてから」と考えると、なかなか始められません。
貯金と投資を両立させることが、未来の資産形成につながります。