この記事では、投資信託のインデックス投資とアクティブ投資の違いについて解説します。

インデックス投資とアクティブ投資ってなにが違うの?



アクティブファンドが
インデックスファンドに
勝てないって本当?



これらの疑問を解消できるよう、わかりやすく解説します!
投資信託を始める際、インデックスファンドとアクティブファンドの選択は重要なポイントです。
長期的なパフォーマンスで比較すると、多くのアクティブファンドがインデックスファンドに劣っているという事実があります。



この2つの違いや特徴について、詳しくご紹介します。
気になる項目をタップすると、すぐに該当箇所をご覧いただけます。
インデックス投資とアクティブ投資の違いとは?


インデックス投資とアクティブ投資は、目指す運用成果やコスト、投資対象やリスクリターンなど、多くの違いがあります。



両者を比較しました。
インデックス投資 | アクティブ投資 | |
---|---|---|
目指す運用成果 | 指数に連動 | 指数を上回る |
コスト | 低い傾向 | 高い傾向 |
リスクとリターン | ローリスク・ローリターンの傾向 | ハイリスク・ハイリターンな商品もある |
投資対象 | 指数と同様の構成 アクティブ投資より 組み込む商品が多い | 市場や企業を 調査・分析して構成 インデックス投資より 組み込む商品は少ない |
どのような違いがあるのか、見ていきましょう。
インデックス投資の特徴


ここでは、インデックス投資の特徴を詳しく説明します。
それぞれ見ていきましょう。
目指す運用成果
インデックス投資とは、特定の指数に連動する運用成果(値動き)を目指す運用手法です。
代表的なインデックス(指数)は以下の通りです。
代表的なインデックス
- 日経平均株価
- 東証株価指数(TOPIX)
- S&P500 など
例えば
日経平均株価に連動するインデックスファンドは、東証一部に上場している225社の企業の株式を買っているのとほぼ同じ状態です。
S&P500に連動するインデックスファンドだと、アメリカの代表的な500社に投資することになります。



特定の株価指数と同じ値動きを目指します!
コスト
インデックス投資での主なコストは、購入時手数料・信託報酬(運用管理費用)・信託財産留保額の3種類あります。
購入時手数料
ノーロードといって商品購入時に手数料が無料の商品も多く、気軽に売買できるのが特徴です。



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ノーロード商品が選ばれているので安心です!
信託報酬
組入銘柄は、特定の指数の構成銘柄とほぼ同じであるため、銘柄の調査や分析などの手間がかかりません。
そのため、投資信託を運用・管理するコストが低く抑えられます。
インデックスファンドは、比較的低コストで効率的に市場平均のリターンを得られるのが特徴です。
信託財産留保額
投資信託を売却するときに発生する手数料です。



費用は、売却価格の0.3%が目安になります。
リスクとリターン
インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500など、特定の株価指数と同じように値動きするように作られています。
そのため、経済全体の動きと同程度の成績が期待できますが、それを大きく上回る利益は基本的に期待できません。



つまり、市場の上昇率や下落率と同じような成果になるよ。
組入銘柄
組入銘柄は、特定の指数を構成する銘柄とほぼ同じ銘柄で構成されています。
アクティブ投資よりも多くの商品を組み入れているため、価格変動によるリスクを抑えられます。
アクティブ投資の特徴


次にアクティブ投資の特徴について説明します。
ファンドマネージャーによって組み入れ銘柄や比率が異なるため、自分でファンドの特徴を判断する知識が求められます。
目指す運用成果
アクティブ投資はインデックス(特定の指数)を上回る運用成績(リターン)を目指す投資方法です。
ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが、市場や企業を調査・分析したうえで、組入銘柄を選定します。



そのため、投資家自身での投資判断が必要です。
コスト
アクティブ投資では、ファンドマネジャーが企業調査や分析を行い、投資判断基準に基づきファンドに組み入れる銘柄を厳選します。
そのため、インデックス運用と比べて、運用にかかるコスト(信託報酬)が高くなるのです。
一方、市場の変動に応じて投資先を見直せるという特徴があります。
アクティブ投資は、運用コストが高めです。
コストを差し引くと、期待したほどのリターンが得られない場合もあります。



運用成果については、コストを差し引いた実質的なリターンを考慮しましょう。
リスクとリターン
アクティブ投資では、特定の指数を大きく上回るリターンが期待できる場合もあります。
ただし、投資において確実な予測はできないため、指数を上回ることもあれば、大きく下回ることもあります。
組入銘柄
特定の指数よりも大きなリターンを目指すため、ファンドマネージャーがさまざまな銘柄を組み入れます。
ファンドごとに次のような投資方針があり、組入銘柄が選ばれます。
- 成長性のある企業
- バリュー株
- 小型株
- 特定のテーマに沿った企業
(AI関連・環境関連など)
バリュー株とは?
企業の実力(利益や資産)に比べて
株価が低く、お買い得な状態の銘柄
小型株とは?
企業の規模が小さい会社の株であり、
大きく成長する可能性がある銘柄



ファンドによって、投資戦略は大きく異なります。
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新NISAについて、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


投資初心者にはインデックス投資がおすすめ


投資初心者にはインデックス投資がおすすめで、その理由は次の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.値動きがわかりやすい
インデックス投資の値動きがわかりやすい理由は、日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動しているからです。
投資初心者の方にとって、個別銘柄の値動きを予測することは非常に難しいです。
しかし、インデックス投資ならニュースで報道される株価指数をチェックするだけで、どのような状況にあるかを把握できます。



日経平均株価が2%上昇すれば、連動するインデックスファンドもほぼ2%上昇します。
このように、市場全体の動きと連動するため、投資の成果を理解しやすく、初心者の方でも安心して投資を続けられるでしょう。
2.コストが抑えられる


インデックスファンドは、アクティブファンドと比べて運用コストを大幅に抑えられます。
コストが抑えられる理由は以下の通りです。
インデックスファンド
- ノーロード(購入時手数料無料)の商品が多い
- ファンドの運用コスト(信託報酬)が0.1〜0.5%ほど
購入時手数料 | 信託報酬 | |
---|---|---|
インデックス ファンド | ノーロード (無料) | 年率 0.1%〜0.5% |
アクティブ ファンド | 2〜3% | 年率 0.5%〜2.0% |
インデックスファンドは、投資信託の運用コスト(信託報酬)があまりかからない傾向にあります。
信託報酬は、投資信託を保有している間ずっと支払い続ける必要があり、ファンドごとに年率が決まっているのです。
この費用は日割りで計算され、毎日少しずつ投資信託の資産から差し引かれています。



長期で運用すればするほど、
信託報酬の負担は大きいです。
3.リスクを抑えられる(分散投資)
インデックス投資では、1つの商品を購入するだけで幅広い銘柄に分散投資でき、価格変動による損失リスクを抑えられます。
たとえば
225銘柄の株価を指数化した日経平均株価に連動するインデックスファンドの場合、日本の主要225企業に分散投資していることになります。
1つの銘柄の値動きが、全体の価格に与える影響は小さいです。



世界株式インデックスファンドを選べば、世界中の企業に分散投資できます。
インデックス投資とアクティブ投資の違い|まとめ


この記事では、インデックス投資とアクティブ投資の違いを解説しました。
最後にもう一度見ていきましょう。



インデックス投資とアクティブ投資の違いをまとめた表をご覧ください。
インデックス投資 | アクティブ投資 | |
---|---|---|
目指す運用成果 | 指数に連動 | 指数を上回る |
コスト | 低い傾向 | 高い傾向 |
リスクとリターン | ローリスク・ローリターンの傾向 | ハイリスク・ハイリターンな商品もある |
投資対象 | 指数と同様の構成 アクティブ投資より 組み込む商品が多い | 市場や企業を 調査・分析して構成 インデックス投資より 組み込む商品は少ない |
インデックス投資は市場全体の動きに連動する運用方法で、コストが低く、値動きがわかりやすいという特徴があります。
アクティブ投資はプロのファンドマネージャーが銘柄を厳選し、市場平均を上回る収益が目標です。
その分、コストが高い傾向にあります。
投資初心者の方には、以下3つの理由からインデックス投資がおすすめです。
日経平均株価などの指数と連動するため値動きが把握しやすく、信託報酬が年率0.1%~0.5%程度と低コストで運用できます。
さらに、自動的に分散投資できるため、リスクを抑えつつ長期的な資産形成が可能です。



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